第1回公演
J.シュトラウス2世
「こうもり」
全幕(日本語訳詞上演)

 

オペレッタプロジェクト3
1993.12.19(日)午後2時開演
新宿区牛込箪笥町区民センター
全席自由1,000円

 

スタッフ

芸術監督・総合演出
        ・・・・・八木原 良貴 
音楽監督・主席常任指揮者
        ・・・・・山田 重人 
共同演出・コーディネイター
        ・・・・・皆川 健 
常任指揮者
        ・・・・・野町 琢爾 
共同演出・衣装・メイク
        ・・・・・大林 弘子 
舞台監督・美術・演出補
        ・・・・・斉藤 陽子

 

キャスト

アイゼンシュタイン(裕福な男) Tenor
        ・・・・・八木原 良貴 
ロザリンデ(その妻) Soprano
        ・・・・・大林 弘子 
アデーレ(アイゼンシュタイン家の女中) Soprano
        ・・・・・松尾 恵 
ファルケ博士(アイゼンシュタインの友人) Baritone
        ・・・・・榎本 健太郎 
フランク(看守長) Baritone
        ・・・・・北 教之 
オルロフスキー公爵(ロシアの大貴族) Soprano
        ・・・・・杉浦 まり 
アルフレード(歌手) Tenor
        ・・・・・釜田 雄介 
ブリント(弁護士) Tenor
        ・・・・・丹下 知浩 
イーダ(アデーレの妹) Soprano
        ・・・・・志賀 玲子 
フロッシュ(看守) Baritone
        ・・・・・上田 純也 
舞踏会の客達 
        ・・・・・三澤 恭子(Sop)
        ・・・・・阿部 政代(Sop)
        ・・・・・青木 亮(Bar) 
第2幕ガラ・パフォーマンスのゲスト歌手
        ・・・・・Soprano 加藤 万里
        ・・・・・Mezzo Soprano 三角 映子
        ・・・・・Baritone 小森 輝彦
        ・・・・・Soprano 田上 裕子

 

上演に寄せて

ガレリア座、そのイタリア語の名前どおり、私達のサークルは、オペラが三度のメシより好きという連中が集まって、とにかく自分達だけでオペラを演じてしまおうという無謀きわまる目的のもとに結成されました。

はじめは、去年の三月、内輪の演奏会に、「オペレッタ・プロジェクト�T」として参加し、これがなかなか好評だったと幸せな勘違いをしたのをきっかけに、今年の二月には、ピアノ伴奏で、自主公演「オペレッタ・プロジェクト�U」を決行。これにも奇特なお客様が多数おいで下さって、私たちはすっかりのぼせ上がってしまったのです。

次はオーケストラだ!

こうして出来上がったのが、私たちガレリア座であり、今日の旗揚げ公演なのです。

日本では、ここ数年、オペラ・ブームと騒がれて、著名な外国のハウスが、地元でもめったにお目にかかれない豪華キャストを帯同して、大挙押し寄せました。秋になると、そういうハウスの公演が重なり、オペラ・ファンは毎日劇場通いをさせられます。これに、お金持ちのオバサマ達が加わって、外来公演は大盛況(それでもただ券が出回っているのだけれど)。ホント、日本人の趣味も高尚になったなあ、って見えました。これがいわゆるオペラ・ブーム。

でも、その目を国内のオペラ団体に向けると、相も変わらず縁故で切符を売っている始末。実力のある若手指揮者、歌手、演出家はなかなか起用されず、いつまでも年寄りと、わけの分からない外人サンが威張ってる。つまり安くて質の高い公演なんて日本ではお目にかかれず、オペラの楽しさを知る聴衆も育たない。これじゃイケナイと私は思うんです。

オペラは、楽しいものです。笑っても泣いてもいいんです。そういう素敵な聴衆と一緒にオペラを愛していきたい、ガレリア座はそういう想いで今日の公演に臨みます。

どうぞ、存分に笑ってやって下さい。

         ・・・・・ガレリア座主宰 八木原 良貴

 

あらすじ

3幕からなるオペレッタ
初演 ウィーン、アン・デア・ウィーン劇場 1874.4.5 
作曲 ヨハン・シュトラウス2世(1825.10.25 - 1899.6.3)

 

【登場人物】 ※実在のキャストとは一切合切無関係です

ガブリエル・フォン・アイゼンシュタイン
      ・・・裕福な男。死んでも治らない女好き。
ロザリンデ
      ・・・その妻。過去の華やかな男性関係を未だ清算しきれない?
アデーレ
      ・・・アイゼンシュタイン家の女中。叔母を殺して遊びに出かける罰当たり。
ファルケ博士
      ・・・アイゼンシュタインの友人で、パーティーの司会者。必殺根回し人。
フランク
      ・・・看守長。単なる酒好きのすけべおやじ・・・には違いないが、一応中間管理職。
オルロフスキー公爵
      ・・・ロシアの大貴族。金がありすぎ人生が退屈という羨ましいお方。
アルフレード
      ・・・歌手の青年で、ロザリンデの元恋人。黙っていればイイ男らしいが・・・
イーダ
      ・・・アデーレの従姉妹でバレリーナ。本演出ではファルケの共犯者兼恋人?
ブリント
      ・・・弁護士。どもり癖あり。無能呼ばわりされいじめられる可哀相な人。
フロッシュ
      ・・・看守。実はただの酔っぱらい。しらふの姿を見た人は是非ご一報を。
舞踏会の客達
      ・・・貴族の皆さん。優雅で気品に満ちた方々・・・のはずなんですが・・・
その他召使いetc.
      ・・・もっとたくさん人がいればなぁ。団員募集中。

 

【第一幕】〜アイゼンシュタイン邸〜

序曲・プロローグが終わると、アルフレードの横恋慕の歌が響く中、アデーレが登場(No.1a)。イーダから今夜の舞踏会の招待状を貰ったので、何とか出席できないかと思案していると、ロザリンデがやって来る。アデーレは一芝居打ってみるが、今日からアイゼンシュタインが刑務所に入るからだめと、取り合ってもらえない(No.1b) 。

アデーレが失意のうちに引っ込むと、庭からアルフレードが入り込み、ロザリンデを口説き始める。アルフレードをなんとか追い払うと、外からアイゼンシュタインとブリントが罵り合いながら帰宅して、裁判が上手く行かず刑期が倍に延びたとわめきたてる(No.2)。そこへファルケが訪れ、服役する前に舞踏会に寄って楽しくやろうとアイゼンシュタインをそそのかし(No.3)、一方でロザリンデをも密かに舞踏会へ招待する。

ファルケの復讐劇のお膳立てとは知らない3人は、別れを悲しむふりをしながらも、招待状を手に今夜の舞踏会に心を弾ませる(No.4)。

アイゼンシュタインがめかし込んで刑務所に行くと称して出て行くと、アルフレードが戻って来て、再びロザリンデを誘惑する(No.5)。ロザリンデの心も傾き出すが、そこへフランクがアイゼンシュタインを逮捕しにやって来る。ロザリンデはアルフレードにアイゼンシュタインのふりをするよう頼み、フランクはアルフレードをアイゼンシュタインだと思い込んで連行する。

 

【第二幕】〜オルロフスキー邸〜

オルロフスキー公爵主催の大舞踏会。客達がくつろぐ中(No.6)、ファルケの策略により招かれた登場人物達がやって来る。

まずアデーレが現れ女優のオルガと名乗り、次にアイゼンシュタインがド・ルナール侯爵と名乗って登場。オルロフスキーが十人十色で思い思いに楽しんで下さいと歌った(No.7)後、アイゼンシュタインとアデーレが鉢合わせする。

アデーレは自分を女優だと言い張り、疑うアイゼンシュタインを馬鹿にする(No.8)。やがてフランクがド・バスティーユ伯爵と名乗って登場し、実はお互いが看守長と囚人とは知らずに、アイゼンシュタインと意気投合。

客達が別室に移った後、アイゼンシュタインは自慢の時計をえさにアデーレを口説くが逃げられる。そこへハンガリーの伯爵夫人に化けたロザリンデが現れたので、妻とは気づかずに何とか口説こうとするが、逆に時計を取り上げられてしまう(No.9)。

客達が戻って来ると、ロザリンデは皆に望まれハンガリーの歌(チャルダッシュ)を歌う(No. 10)。シャンパンがつがれ、ゲスト歌手によるガラ・パフォーマンスも行われて宴たけなわとなるが(No.11)、朝6時の鐘の音と共にアイゼンシュタインとフランクはあわてて刑務所へと戻っていく。

 

 

【第三幕】〜フランクが看守長を務める刑務所

フロッシュが酔っぱらいながら仕事をしていると、これまた酔っぱらったフランクが帰館(No.13)。フロッシュから朝の報告を受けているところに、イーダとアデーレが訪れ、アデーレは実は女中の身だが、フランクに女優修業の面倒を見て欲しいという。

アデーレの歌(No.14)を聞いたフランクは快諾するが、そこへアイゼンシュタインが服役しに来る。ところが誰かが自分の代わりに既に服役中だと聞いて驚き、弁護士になりすましてロザリンデとアルフレードから事情を聞き出す(No.15)。

妻の浮気を知り2人に怒りをぶちまけるが、舞踏会で取り上げられた時計をロザリンデに見せつけられ、逆にやり込められる。そこへ全員が登場し、すべてはファルケの仕組んだ復讐劇だと明らかになる。一片の真実と若干の誤解を残しながらも、とりあえずめでたしめでたし(No.16)。