第12回公演
ドニゼッティ
「愛の妙薬」

全幕(日本語訳詞上演)

オペラプロジェクト5
2001年3月18日(日)午後1時開演(午後0時30分開場)
新宿文化センター大ホール
全席自由2000円

 

スタッフ

芸術監督/制作統括/演出
        ・・・・・八木原 良貴 
音楽監督/指揮
        ・・・・・野町 琢爾
舞踊監督/振付/演出補
        ・・・・・藤井 明子
美術
        ・・・・・有吉利嘉  
衣裳
        ・・・・・大林 弘子・面矢武彦
照明
        ・・・・・寺西 岳雄(マーキュリー株式会社) 
音響
        ・・・・・小山 和男(有限会社ワンダースリー) 
大道具
        ・・・・・桜井俊郎(C-COM)
記録
        ・・・・・(有)まじかるふぇいす
メイク
        ・・・・・本山 美瑞 
ヘアメイク
        ・・・・・松本 良輔(ヘア&メイク ラルテ) 
制作補
        ・・・・・高橋 佳子・上野 かおり・上田 純也 
事務局長
        ・・・・・藤澤 寧都 
日本語訳詞
        ・・・・・三浦 真弓
練習伴奏
        ・・・・・砂川陽子・遠藤ゆみ子・釜田雄介・橋本修一
        ・・・・・岩谷礼子・児玉ゆかり・宮脇貴司

 

キャスト

アディーナ(陽気で賢い農場主の娘)
                          ・・・・・大津 佐知子(ソプラノ) 
ネモリーノ(アディーナに恋する若い農夫)
                          ・・・・・丹下 知浩(テノール) 
ベルコーレ(女が大好き軍曹殿)
                          ・・・・・上田 純也(バリトン) 
ドゥルカマーラ(金が大好きなインチキ薬売り)
                          ・・・・・北 教之(バス) 
ジャンネッタ(アディーナのお友だち)
                          ・・・・・小柴 亜希子(ソプラノ)

ガレリア座管弦楽団
ガレリア座合唱団
ガレリア座バレエ団

 

ごあいさつ

今年初頭を飾ったウィーン・フィルのニューイヤー・コンサート、ご覧になったでしょうか。目ん玉おばけのような奇才ニコラス・アーノンクールが指揮台に立って、ニューイヤーを振るなんて時代も変わったもんです。いつもアンコールの最後に登場するヨハン・シュトラウス�T世作曲「ラデツキー行進曲」を復元版と称して、当時の演奏スタイルでコンサートの最初にもってきてしまった。「手拍子なしで、この曲の本当の素晴らしさを、きちんと聴いてもらいたかった。」なんてインタヴューには応えていたけれど、ウソウソ!絶対に嘘!!みんなを新世紀の頭っからビックリさせてやろうの魂胆に決まってるんだから!

でも、このアーノンクールさん、インタヴューでこうも言っていた。「ニューイヤ・コンサートの指揮者の依頼が来たとき、飛び上がるほど嬉しかった」って。これは、きっと本当。ウィーンで勉強して、音楽活動のすべてをウィーンに捧げてきた音楽家にとって、やっぱり”ニューイヤー”は、特別中の特別。別格総本山。

私がとくにそう感じたのは、アンコールで、オーストリア第2の国歌というべき、ヨハン・シュトラウスの「美しき青きドナウ」冒頭のトレモロをヴァイオリンが弾き始めたとき。ここは、いつもお客さんの拍手で曲を止めてしまうのが長年の習慣、お約束。もちろんアーノンクールも、拍手が鳴ってオケを止めた。でも、彼はなかなかお客さんの方を振り返らない。どうなるのかなぁと心配になった頃に、ゆっくり思わせぶりに振り向いたアーノンクール爺さんの顔といったら!「おい、お前さんたち。いつまでも変わらないつもりなんだねぇ。」とでも言いたそうな皮肉の交じった嬉しそうな顔!!”好き”ていうのは、つまりそういうこと。

千年一日、新しい世紀を迎えても、オペラが好きで、オペレッタが好きで、舞台を創るのが大好きで、もちろん練習後の一杯がやめられなくて、毎週末のたび懲りもせず顔を合わせてはオペラの練習に励んでいる。プロの舞台には程遠くても、私たちの楽しさがお客様に伝わり、舞台と一緒になって呼吸をし、笑い、楽しんでいただける。それで、そんな一瞬のためだったら、「仕方ないなぁ」と半ば自虐的に微笑みながら、苦しさもキツさも、仕事の疲れも乗り切ってしまうことができる。いや、じつに”好き”ていうのは不思議な力があるものだと感心してしまうんです。他人事みたいに!

そんな”物好きたち”が集まったガレリア座も、とうとう8年めを迎え、世紀の境を越えることとなりました。メンバーも100名近くを数え、職種もさまざま。中学生が3人もいたり、ご夫婦や兄弟姉妹など”家族ぐるみ”団員がいたり、それはそれは賑やかなこと!お客様もリピーターが増えてきて下さって心強い限り。とにかく、たくさんの方々に支えていただきながら、ここまで来られたことを本当に心から感謝しています。おかげさまで今回は日本芸術文化振興会より、芸術団体等活動基盤整備事業の認定をいただくことができました。新宿文化センターの大舞台に花咲く、私たちの”物好き”ぶりを、どうか最後まで見届けてやっていただければと思います。

本日はご来場ありがとうございました。

         ・・・・・ガレリア座主宰 八木原 良貴

 

あらすじ

ガエタノ・ドニゼッティ作曲
フェリーチェ・ロマーニ台本
1832年5月12日 ミラノ カノッピアーナ座にて初演

 

第一幕

とある農村。

アディーナが飲めばたちまち恋に落ちる惚れ薬の話の小説を農夫や娘達に読み聞かせ、馬鹿げていると笑いとばす。そんな彼女にネモリーノは惚れているが、なかなか告白できない。

そこへベルコーレが小隊を率いてやってくる。彼はアディーナを口説き始めるが軽くあしらわれる。

焦ったネモリーノは二人きりの時に彼女を口説くがどうも野暮ったく上手くいかない。

 

と、そこへドゥルカマーラが仰々しく現れ、インチキ臭い薬を村人達に売りつけている。

ネモリーノは本に書いてある惚れ薬はないかと訊ねると、安ワインを渡し、これぞ惚れ薬と高値で売りつける。

 

 

信じ込んだネモリーノは飲んで酔って陽気になり、再びアディーナを口説く。先ほどとは打って変わり強気になったネモリーノ。自尊心を傷つけられたアディーナは現れたベルコーレのプロポーズを受け、明日結婚すると爆弾発言。薬の効き目は明日現れると言われるネモリーノは強気。

そこへ、小隊を明日、村から移動せよとの命令が下り、ベルコーレは今日にも結婚を、と懇願する。それを受けるアディーナに、びっくりして明日まで待てくれと頼み込むネモリーノ。彼の悲痛さをよそに、村人達は二人の結婚式を大喜びで騒ぐ。

 


第二幕

結婚式の披露宴が賑やかに行われているがアディーナは結婚証書へのサインをなかなかしない。一方ネモリーノはもう一度惚れ薬を、とドゥルカマーラに頼むが、金がないため断られる。そこでベルコーレの誘いで軍隊に入隊する契約を交わし、代わりに大金を得て喜びドルカマーラのもとへと急ぐ。



そんな中ネモリーノの叔父が死に、莫大な遺産が彼に入るとの噂を聞いた村娘達が、何も知らず薬を飲んでいい気分で酔ったネモリーノに我先にと求婚するので薬の効き目の凄さに彼は驚く。その様子をドゥルカマーラとアディーナも見てびっくり。

ドゥルカマーラは、彼が一人の女性の愛を得たくて、わしの惚れ薬を買う為に軍隊に身を売ったとアディーナに話す。自分への純真な恋心を知ったアディーナは入隊契約書を買い戻し、ネモリーノに村へ残ってという。しかし、決して愛していると言わない彼女にしびれをきらして軍隊へ行くとネモリーノは宣言する。

 しかし遂に抗しきれなくなったアディーナは愛していると告白し、二人は無事結ばれる。